映画の最近のブログ記事

まあ、見に行こうとは決めてたのだが、問題は「女性と行くべきかどうか」。
これはちょっと微妙だった。。内容が内容だけに。。
で、結果一人で行く事にした。

テレビ版の印象が強烈だったんですが、それとはかなり別物。原作読んでから見に行った方がよかったかもしんない。
堀北・雪穂の走りきってしまうバージョン、かなりいいです。
「人の心を奪う」辺りは、エグ美しくて。
高良さんもかなり狂気を孕んだ目元がそれらしい。

若い二人の才能は、映画館で見る価値はあり、と思います。

あと、原作の方の設定にもっとこだわってほしかったっていう声もあるらしいんですが。。
これって原作では昭和五十年代の近鉄布施駅周辺の事件から始まる物語。
つうことは、前田(日明)さんとか、赤井(英和)さんとかの名前が轟いてた頃の、あの辺り。。
(筆者は高校時代、近鉄八尾駅から歩いて通学だったんでわかります。)

まあ、確かにそういう事件が起こりそうな「渇き」みたいのが満ちあふれた空間ではあった。
ただ、映画の中ではそういう「尋常でない空間」の雰囲気は「川の向こう」という表現とか、、ゴミゴミっとした作り込みとかで、そうそうこんなカンジやった、と記憶が呼び覚まされるリアリティはあります。

ただ、一点難を言うなら。。
やっぱ、「泣かしてほしかった」と。

うーん、他の人はどうか知らないんですが、私にとって白夜行は、「泣かせるストーリー」なんですよね。
堀北・雪穂が走りきってしまうのはそれで良し、なんですが高良さんというかなりの逸材の心の動きをもっと執拗に追って欲しかったな、と。
3時間超えてもいいから。

絶望的な苦しみはスゴく伝わる(実際撮影中に嘔吐したらしい)んですが、同時に「心が完全に凍てついた人間の悲しみ」に涙したかった、というのが正直な思い。ここは役者の責任じゃないんですが。

でも、そこまでやったら。。。。

ないものねだり、なのかも。
2010年、後半最大の話題作の悪人。やっぱこれは異性と見に行くべきであろうという事で、一回り離れた女性と見に行く。

「深津絵里さんが泣かしてくれんのかなあ」と思って見たのだが、意外にも妻夫木聡氏の警察に捕まる10分前の演技がボディーブローの様に効いた。

あーそういう結論を出したのか、と。

この映画はかなり見る人によって異なる印象を持つ映画のような気がするが、私にとっては「男の優しさ」とはどういう表現を取るか?というテーマだと解釈された。

なんかですね、最後の方で押さえに押さえてた妻夫木君の激情がバクハツして、それを深津さんが静かに受け止めるカンジ。
この役を激しく熱望した、というのが合点がいった気がします。

ヒロイン光代=深津さんは監督李 相日氏のオファーによるものらしいが、確かにベストキャスト。

特筆すべきは、登場人物の心理状況の陰影が異様なまでに風景にマッチしており、このあたり李監督の強烈なこだわりと、スタッフの熱意が伝わります。



柄本明氏にも泣かされました。。
もともと映画はそれほどみないのだが、告白の前評判はすごく高かった。
主演=松たか子
監督=中島哲也、でもう既に筆者的にはツボではある。

中島哲也監督は明るいトーンの下妻やパコよりも、嫌われ松子の悲惨さがどどーと見るものを襲う感じが大変好きだ。
今回の告白もそういう悲惨さが全面に出てきそうなんでちょー期待!!

。。
期待を裏切りません。
ちゅーか、遥かに想像を超えてるかも。

なんでこんなにインパクトあるんだろ、とつらつら思うに。。
松たか子の存在感がバシッと決まっててすんげー、デス。。

「この役は松たか子さん以外に思いつかなかったし、今も思いつかない。」という中島監督の言にすごく納得させられました。

「あなた方」と異生物のように生徒に呼びかけ、「ママですよー」とちょっとからかってみたりもする、この先生。
既に測定不能の悲しみと無尽蔵とも言える怒りと、何故かどこかしら爽快感がかすかに漂うところが地獄絵図の中心人物としてふさわしい存在感。

で、ここに「壊れた人間を描かせたらずば抜けた才能を発揮する」中島監督の脚本が展開する、と。

この種の情念に免疫のない方は、衝撃が強すぎて固まってしまうかもしれませんが。

中島監督について予習が必要な人は、これ


とか見てからの方がよいかも。

ラスト近くの「逆まわし」シーンは是非、映画館の大画面で見る事をおすすめします。
通常のエンターテイメントにはもはや飽き足らなくなった方へ。

中島哲也をもっと探す。
松たか子をもっと探す。

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